TOTOの一体型トイレＧＧ３

水洗トイレには、給水と洗浄とが必要だと、前回までに確認した。

水道から水を取り込むのが給水で、「いったん貯めてから流す」「直接、給水管から流す」におおきく分けられる。

洗浄側はもっと複雑だ。水洗の始まりは水を単純に流す方式だったが、渦を描くように水を流したり、管の形状を工夫したり、少しずつだが進歩を遂げていってる。派手に流していた水の量も、だんだんと少量で済むようになってきている。

「水洗トイレも、文明の利器の一つなんだなぁ」ということを、改めて認識できた気がする。


さて、温水洗浄便座には、取り外しができるものとそうでないものとがある。このブログでは、取り外しタイプの便座を紹介している。ネットでもカンタンに購入でき、自分で取り付けできるというのが、その理由だ。

しかし、新築の住宅を建てる場合などは、便座だけを購入することは考えにくい。皆無といっていいだろう。そこで参考までに、「一体形便器」というものもときには紹介したい。


ＴＯＴＯは、タンク式としては洗浄水量が国内最少の「ウォシュレット一体形便器 GG」シリーズ3機種を発売するので。これを紹介しよう。

オート開閉機能などが搭載された最上位機種の「GG3」。eco小洗浄とオート開閉機能を省略した「GG2」。それから温風乾燥機能を省略した「GG1」の３つのグレードに分けられる。

いずれも、タンク式としては国内最小の洗浄水量（4.8L）。節水を意識する家庭にはもってこいの一体形便器といえそうだが、これには理由がある。国際的な、環境配慮の高まりだ。


世界各国では、環境配慮の高まりによって、洗浄水量に規制を設けている地域が多くなっている。これを受けて、ＴＯＴＯは、「洗浄水量4.8Lがこれからのクローバルスタンダード」をかかげている。実際、２００８年には、電気制御方式のタンクレストイレ「ネオレスト ハイブリッドシリーズ」で洗浄水量4.8Lを実現している。

この4.8Lという水量が、どれほど少ないのか、にわかには分かりにくい。日本衛生設備工業会によれば、１９７０年代の便器では、一回の洗浄で、１３リットルもの水が使われていたという。

それが、１９９０年には８リットル。２００６年には６リットルと、節水が進んできている。この水の量はその年に販売されている便器の水量だ。便器は耐久性が高いため、なかなか壊れることがない。現在も国内で使われている便器も、１９９０年のものが多く使用されている。

１３リットルと６リットルとでは、水の量が、単純に２倍以上違う。家族４人で試算すると、年間の水道料金は１２０００円も違ってくる。

今回のGGシリーズは、タンク式トイレの中で国内最少の洗浄水量になる。

話が長くなるので、この辺で打ち切るが、水量以外にも、ポイントはあるので、興味があればぜひチェックしてほしい。「GG3」のリンクを掲載しておく。



一般用



寒冷地タイプ

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